最近の大型ホームセンターは品揃えが多く、商品のバリエーションも多い。消費者の購買意欲をそそる様な物が多くて目移りしてしまう。買い物に行って、妙に楽しくなるのが、園芸、電化製品、文房具、DIYコーナーやそれ専門の店。製品を見たり、試したりが結構楽しい。こんなのが売れるんだ、とか、こういうのが今のニーズなの?等々面白い発見が出来る。時間潰しにもなる。
そんなこんなで、ふと立ち寄った文房具売り場。書道セットを見かけ、子供の頃を思い出した。書道は結構好きだった。持ってた道具は随分昔に処分していた。改めて揃えると結構高い。勿体無い事をした…と思いながら書道コーナーを見ていたら、ある商品にふと目が止まった。いや、釘付けになった。
「筆ペン写経セット。」お手本と写経のしおり、身を清めるとされる塗香つき。何だか妙に本格的だけどマイナーな感じのそれが、すごく気になった。以前ブームになった「えんぴつで奥の細道」。その後の後続商品も色々あった。字の練習にもなるし、古典文学が好きな私は、奥の細道やその他商品を買った。そして、練習本が終わると、やっぱり原作が読みたくなる。そして購入…。何となく出版社の思惑に嵌ったと言うか乗せられた感も拭えず、ちょっと悔しかったが良しとした。
そんな事を思いながら写経セットを見る。何か陳列棚の手前じゃなく、奥まった所にそっと数セットのみ置いてある。「この2、3セットって言うのが、消費者の反応を見る為の試験的な販売なの?実は隠れた人気商品で、客に、買うなら今しかないという希少性をアピールしたいんだろうか?それとも、ちょっと奥まった所にわざと置いて、お好きな方だけどうぞー、みたいな店側の作戦なのか…。」
等とどうでも良い事を暫し悩み考えた。で、結局買った。後で母から「何で?」と聞かれたが、「いや…何となく?」と答えておいた。当初の予定外の物も購入し、店を後にした。
その後イタリア料理の店に行き、遅めのランチをする事にした。皆それぞれの食べたい物を注文。私も少し考えた後、パスタ、サラダ、ビール(暑かったので…)を頂いた。おいしかった。帰りは父に運転してもらった。贅沢な休日。自宅に戻ると犬達を庭で遊ばせながら、庭仕事をして過ごした。夜は例の写経セットを開いてみようと思う。
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